未来への架け橋!学童期のお口の成長|鶴岡市の歯医者

未来への架け橋!学童期のお口の成長

 

山形県 鶴岡市 医療法人石田おさむ歯科医院

歯科医師・院長 石田 修

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鶴岡市文園町にある石田おさむ歯科医院、院長の石田です。

前回までは、「乳幼児期」において健やかなお口を育てるポイントを3部構成でお伝えしてきました。

今回からは、ライフステージを「学童期」に変えて、お口を育てるポイントをお伝えしていきます。

学童期(6歳〜12歳)は、心身ともに著しい成長を遂げるだけでなく、お口も大きく変化します。

このブログでは、学童期における乳歯から永久歯への生え変わりや、顔と顎の成長発育と歯並びの関係についてお伝えします。

 

 

 

 

■乳歯から永久歯への生え変わり

学童期の最も顕著な変化の一つが乳歯から永久歯への生え変わりです。

通常、乳歯は6歳頃から抜け始め、13歳頃までに永久歯に置き換わります。

この時期は乳歯と永久歯が混在しているため、「混合歯列期」とも言い、将来の歯並びを左右する大切な時期です。

 

一般的な生え変わりのタイミング

永久歯が生える順番は、6歳頃にまず下の前歯が生え、ほぼ同時期に奥歯の大臼歯(6番目の歯)が生えてきます。

続いて7〜8歳頃に上の前歯が生え、8〜9歳頃に前歯から奥歯の順に生えてきます。

奥歯が乳歯から永久歯に生え変わるのは10〜11歳頃で、おおよそ12〜13歳頃には永久歯が生え揃います。

歯の名称(前歯から数えた番数) 生える時期の目安
上の歯


中切歯(1番目) 7~8歳頃
側切歯(2番目) 8~9歳頃
犬歯(3番目) 11~12歳頃
第一小臼歯(4番目) 10~11歳頃
第二小臼歯(5番目) 10~12歳頃
第一大臼歯(6番目) 6~7歳頃
第二大臼歯(7番目) 12~13歳頃
下の歯


中切歯(1番目) 6~7歳頃
側切歯(2番目) 7~8歳頃
犬歯(3番目) 9~10歳頃
第一小臼歯(4番目) 10~12歳頃
第二小臼歯(5番目) 11~12歳頃
第一大臼歯(6番目) 6~7歳頃
第二大臼歯(7番目) 11~13歳頃

 

生え変わり時期の注意点

生え変わりの時期には個人差があり、同じ年齢でも異なるタイミングで乳歯が抜け、永久歯が生えてくることがあります。

遺伝的な要因に加え、以下3つの要因が考えられます。

 

【栄養状態】

適切な栄養摂取は、歯の健康と成長に重要です。

カルシウムやビタミンDなどの栄養素が不足すると、歯の生え変わりが遅れることがあります。

バランスの取れた食事で、お子さんの栄養状態をしっかりと管理することが大切です。

 

【全身の健康状態】

全身の健康状態も歯の生え変わりに影響を与えます。

慢性的な病気や成長障害がある場合、歯の生え変わりが遅れることがあります。

 

【環境要因】

生活環境や習慣も歯の生え変わりに影響を与えることがあります。

長期間の口呼吸や舌の位置の悪習癖などは、歯の生え変わりや生えてくる位置に影響を与えることがあります。

これらの問題が見られる場合は、早期に改善することが必要です。

 

学童期は、乳歯がなかなか抜けなかったり、永久歯が正しい位置に生えてこなかったり、歯並びや噛み合わせに悪影響が生じやすい時期です。

できるだけ早い時期に歯科を受診し、お子さんのお口の状態をチェックしていきましょう。

また、生えたての永久歯を幼若永久歯といって、歯質も弱く虫歯になりやすいので注意が必要です。

歯科医院での定期メインテナンスに加え、永久歯が生え揃うまでは仕上げ磨きをしながら、歯磨きが行き届いているか確認してあげてください。

 

 

■顔と顎の成長発育と歯並びの関係について

私たちの顔や顎の成長は、見た目だけでなく、健康や機能にも大きな影響を与えます。

特に歯並びは、顎と顔の発育と深く関係しており、良い歯並びを獲得するためには、顔と顎の正しい成長発育が不可欠です。

 

顎と顔の成長発育の基本

まず、顎の成長は噛み合わせや歯の位置に影響を与えますが、上顎と下顎それぞれ成長発育のスピードが異なります。

 

【上顎の成長】

上顎の成長は脳や神経の成長に似ており、一般的に5歳ごろにピークを迎え、11〜12歳ごろに成長がほぼ終了します。

 

【下顎の成長】

下顎の成長は体格に沿って進行し、13歳ごろにピークを迎えます。女子では14歳ごろまでに成長が完了するとされています。

 

上記の通り、学童期は顎の成長真っ只中ですので、成長を妨げる要因を排除する必要があります。

遺伝的な要因以外には、栄養状態、生活習慣、そして病気、怪我などの「環境的要因」と、噛む力や舌の癖、指しゃぶり、口呼吸などの「機能的・習慣的要因」が主な要因として挙げられます。

これらは、顎や顔の発育に大きく影響し、将来の歯並びを左右することになります。

病気や怪我以外は、早期の取り組みで改善が可能です。

 

当院は、口育士が在籍している口育協会認定歯科医院として、良好な口腔機能の成長・発達に関する専門的な知識を持ったスタッフが在籍しております。

子供の顔や顎の成長発育、お口周りに関するお悩みがある際は、ぜひお問い合わせください。

👉口育協会認定歯科医院及び保育園の一覧

 

 

歯並びと顎の関係

顔や顎が正しく発育できていないと、歯が生えてくるスペースが確保できず、歯並びや噛み合わせに問題が発生します。

以下の3つが主な問題の例です。

 

【叢生】

歯が顎のスペースに収まらず、重なって生える状態です。これは顎の成長が不足している場合や、歯が大きすぎる場合に起こります。

【開咬】

前歯が噛み合わない状態です。これは、指しゃぶりや舌の位置の問題が原因となることがあります。

【反対咬合】

相対的に下顎が上顎より出でいる状態。

これら歯並びの問題は、学童期に適切な介入を行うことで、予防または改善することが可能です。

顔や顎が正しく成長発育することで、正しい歯並びだけでなく、「食べる」「飲む」「話す(発音)」といったお口の機能も獲得できます。

早期に問題を発見し、適切な治療を行うために、定期的な歯科受診が欠かせませんので、まだお子さまを歯科デビューさせていない方は、この機会にかかりつけ歯科医を持つことをおすすめします。

 

当院では、生後4か月のお子さまから受付を行っております。

定期受診で、歯ブラシのトレーニングを行いながら、お口の成長を確認していきます。

管理栄養士も在籍しておりますので、栄養面も含めてお口と体の健康をサポートさせていただきます。

 

 

■まとめ

学童期(6歳〜12歳)は、乳歯から永久歯への生え変わりや顎の骨の発達など、お口の成長が著しい時期です。

この時期に適切な予防歯科に取り組むことで、虫歯や歯周病などの歯の病気の予防だけでなく、正しい歯並びと咬合(かみ合わせ)の獲得にもつながります。

むしろ、成長が完了する前のこの学童期に取り組まないと大掛かりな矯正治療が必要になったり、将来お口のトラブルで悩むことになるリスクを高めてしまう可能性があります。

お子様が今どのような成長をしているのか、歯並びや顎の成長について疑問や不安がある方は、無料で矯正相談を承っていますので、ぜひ一度お問い合わせください。

 

 

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